コスプレしてTRPG!漫画のキャラになりきって、己の考えた異能力と応援ダイスでバトル!異能学園を舞台にした、ゆるコスTRPG基本ルール

題名:天上下1111
イベント開催日:2020/3/21
参加人数:24名
レギュレーション:フル
ストーリー:卒業式編

あらすじ

事あるごとに乱闘騒ぎ。怪我人、死傷者、日常茶飯事。
そんな天上下学園でも、年に一度は卒業式が行われる。

在校生と卒業生が戦う。それが天上下学園卒業式の伝統。
委員会毎に会議を行い、卒業式へ向けてのスタンスを共有する生徒会の面々。
そこでは何故か、示し合わせたように128社の就活に失敗した男の話がされていた。

◆ ◆ ◆

卒業式までに残された少ない時間を共に過ごす生徒達、教師達――

風紀委員顧問【大堕落 福太郎】を合法的にシバくため、副委員長【裁卍院 釒糸】に協力を求めるも断られる委員長【黒森 響】。それならば、卒業式後に伝えたいことがあるので聞いてほしい、と彼は告げる。
伝えたいことがあるのなら今言えば良いのでは?と仄かに疑問を抱きつつ【裁卍院 釒糸】は結びの木の下での再会を約束した。

放送委員顧問【ささかま】の絵を描く美化副委員長【焼野原 業火】。そこに声を掛けたのは図書委員一般役員【本好 草子】だ。
【焼野原 業火】は美化委員長【内々亭 祈】を送り出すことに迷いを抱いていた。
まだ何かあるような気がしてならない、と。情熱的な物語を、素晴らしい作品を産み出してくれるのではないか、と。そんな想いが拭えなかったのだ。
それに対して【本好 草子】も同意を示す。まだ隠された伏線があるはずだ、と。
そんな彼は生徒会長【天上下 唯識】に物語を聞きに行く、と告げて自らの望みを叶えるために動き出すのであった。

【大堕落 福太郎】と図書委員顧問【藤花 薊】。彼らは二人きりで話をしていた。
今期の学生は見所がある、と卒業生に試練もとい努力目標を与えようとする【大堕落 福太郎】。
そんな彼に対して、【藤花 薊】は【黒森 響】【裁卍院 釒糸】の両名の背後に複数の死霊が憑いていることを告げた。

そうして時が過ぎ行く中、現れる影、一つ。真紅のスーツに身を包んだ保健委員長【卜口 一】だ。
彼は真の能力『No.000 -賢者の石-』でセフィロトの樹を顕現させ、人間の死を否定せんとする。
しかし、神の如き奇跡の代償は大きい。人生からの卒業、などと嘯きながら世界と同一化する【卜口 一】であった。

◆ ◆ ◆

卒業式当日。ついに、在校生と卒業生の仁義なき戦いがはじまった。

副会長【天王 瑞樹】の望みは学園に残り続けること。
保健委員一般役員【罰之宮 新禊】の望みは彼を卒業させ、学園から叩きだすこと。
対立する願望。二人の戦いはある意味では必然であった。
真の能力『因果逆転・天罰覿面』の効果によりロードローラーを頭上から落下させ叩き潰そうとする【罰之宮 新禊】。
襲い来るは大質量。馬鹿馬鹿しい程に単純明快な脅威に、人は抗う術を持ちはしない。
だが、ここに例外が存在する――
【天王 瑞樹】は既に死亡している。霊体には物理的な攻撃は通じない。
ロードローラーによる鉄槌を軽やかに受け流した彼は学園に留まるため、『終局の雨』を発動。
【罰之宮 新禊】を殺害して悪霊と化すことでその目的を達成するのであった。

美化委員長【内々亭 祈】。彼は立ち塞がる面々の心を折るため、異能力『祈らざる者一切よ、ただ安らかに息絶えよ』を発動せんとする。
相対するは顧問【流刻院 憶】、副委員長【焼野原 業火】、一般役員【雨ヶ崎 撫子】。彼らは全力で抗うも、その狂気的な行いを止めることは敵わなかった。
能力により卒業生の内定の9割が抹消、在校生の就活成功率の7割が低下と大惨事が引き起こされる。その挙句、衝撃の真実が明かされた。なんと、美化委員長が就活に苦しんでいた姿は演技であり、本当は大学院への進学が決まっているというのだ。
「お前らは困らないかもしれないが、俺が困るんだよッ!俺が滅茶苦茶怒られるんだよッ!!」
【流刻院 憶】は今後の対処に頭を抱えていた……

風紀委員長【黒森 響】に話しかける副委員長【裁卍院 釒糸】。
「某、先輩には是非、人生からの卒業をして欲しいんです!」
自分が推している相手を殺害する願望を秘めていた彼女は『仰げば尊死』を歌い、【黒森 響】を葬ろうとする。
一方、【黒森 響】はクトゥルフ神話の外なる神、ダオロスの力で無限の時間流に【裁卍院 釒糸】を呑み込もうとする。それぞれの能力のデメリットにより、本来であれば双方が命を落とす場面。しかし、【卜口 一】が存在を賭けて顕現させたセフィロトの樹が運命を覆した。
命拾いをした後の一幕。【裁卍院 釒糸】に惹かれていた【黒森 響】は壁ドンからの告白を敢行。
ここにカップルが成立した。

生徒会長【天上下 唯識】、書記【松煙墨 こより】の前に現れる【本好 草子】。
彼は生徒会長の妹【天上下 唯円】を人質に取ったようなことを仄めかせながら、勝負を挑む。
真の能力『一人きりの合唱劇』を発動し攻勢に出る【本好 草子】。対して【天上下 唯識】は時間稼ぎに徹し、筆の付喪神である【松煙墨 こより】が異能力『意到随筆』の真価を発揮することで打ち倒そうとした。
一対二という不利な状況。しかし、偶然か運命か、【本好 草子】は辛くも勝利を掴み取る。
彼は去り際に生徒会長を兄と呼びかけ、生徒会長の物語を存分に楽しんで満足そうに去っていった。

◆ ◆ ◆

そして、物語は終幕へ――

放送副委員長【ののみ】。
彼女は実はアイドル研究会の部長のイマジネーションによって生まれた偶像存在であった。
部長の卒業が自身の存在の消滅に繋がるため、【ののみ】は卒業式を阻止せんする。
ファンに対して異能力『インストール』を使い、自分に味方するように仕向けた【ののみ】であったが、全校生徒の卒業へ向けた想いの元、打ち破られてしまう。
敗北し消滅寸前の【ののみ】。そんな彼女の元に【大堕落 福太郎】が現れる。
なんと、彼は自身の命を顧みず心臓を抉り取り、【ののみ】へと与えたのだ。
その命の果実を口にすることで彼女は活力を取り戻し、向こう数年の延命を果たすのであった。

【ののみ】が去った後、【大堕落 福太郎】の亡骸を前にした【藤花 薊】。
彼女は安らかに眠る彼を見つめながら、その霊に静かに語りかけていた。

――そうして、今回の舞台は、幕を閉じた。

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